圧迫骨折

■ 定義

圧迫骨折とは、主に背骨(脊椎)に起きる骨折の一種で、 骨が押しつぶされるように潰れてしまう骨折のことです。 特に高齢者に多く見られる骨折で、腰椎(腰の骨)や胸椎(背中の骨)に発生しやすいのが特徴です。

■ なぜ起こるのか?

圧迫骨折は、骨がもろくなる「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」がある方に多く起こります。 わずかな衝撃――たとえば、 転倒した 重いものを持ち上げた ベッドから立ち上がった 咳やくしゃみをしただけ といった、日常の動作だけでも骨が潰れるように折れてしまうことがあります。

■ 主な症状

急に起こる 背中や腰の激しい痛み 動くと痛みが強くなり、寝返り・起き上がりが困難になる 背中が丸くなる(円背) 身長が縮んだと感じる 慢性的な腰痛の原因になることもある ※高齢者では、痛みを我慢して気づかないまま悪化するケースもあります。

■ 圧迫骨折後のリスク

圧迫骨折がきっかけで: 動かなくなる(廃用症候群) 筋力が落ちる 関節拘縮が進む 他の骨にも連鎖的に骨折が起こる 寝たきりになる などの悪循環に陥る可能性があります。

■ 訪問鍼灸マッサージでできること

圧迫骨折そのものを「治す」ことはできませんが、回復を支援し、後遺症や悪化を防ぐことは可能です。 施術の目的: 固まってしまった筋肉をマッサージで緩め、痛みの軽減 鍼灸による血流促進と炎症緩和 **関節の可動域訓練(ROM訓練)**により、姿勢の改善・動作の安定を促す 寝たきり・転倒・再骨折の予防 ご本人の「動ける自信」を取り戻すサポート

■ 医療連携の重要性 圧迫骨折後は整形外科での診断・治療が優先されます。 訪問マッサージの開始には、**医師による「同意書」**が必要です。 ▶ 施術の前に、骨折の時期や安静期間、骨の状態を医師と連携し確認することが重要です。

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