浮腫み

■ 定義

浮腫み(むくみ)とは、体の中に余分な水分(体液)がたまり、 皮膚の下に水が溜まったように腫れたり、ふくらんだりした状態をいいます。 特に高齢者では、足首やふくらはぎなど、重力のかかる下半身に起こりやすく、 長時間の座位や寝たきりによって、血液やリンパの流れが悪くなることが主な原因です。

■ 主な症状

足首やふくらはぎがパンパンに張っている 指で押すと、へこんだまま戻らない(圧痕性浮腫) 靴や靴下がきつく感じる 夕方になると特に重く感じる 足がだるい、重い、疲れやすい

■ 主な原因

浮腫みの原因はさまざまですが、訪問施術の対象となる方では次のようなものが多く見られます:

✅ 身体の動きが少ない 長く座ったまま、または寝たままの姿勢が続く 足の筋肉を使わないことで、血液やリンパが心臓に戻りにくくなる

✅ 筋力低下・加齢 「筋ポンプ作用」が弱くなることで、足にたまった水分が戻らない

✅ 心臓・腎臓・肝臓の機能低下 心不全や腎不全、肝硬変などで、体内の水分バランスが崩れる ※この場合は医師の管理が必要です

✅ 薬の副作用 血圧の薬、ホルモン薬、ステロイドなどでもむくみが出ることがあります

■ 放置するとどうなる?

皮膚が引き伸ばされて傷つきやすくなる 潰瘍(じょくそう)や感染のリスクが上がる 歩きにくくなり、転倒の原因にも 慢性化して硬くなり、改善しにくくなることもある ■ 訪問鍼灸マッサージでできること

訪問施術では、次のような対応で浮腫みの軽減を図ります。

✅ マッサージによる血流・リンパの流れ促進 足首〜ふくらはぎへの軽い圧迫やさすり 滞った水分の「排出」を促す

✅ 鍼・灸による体内の循環改善 冷えや自律神経の乱れを整えることで、体の巡りをよくする

✅ 可動域訓練や筋収縮を促す運動サポート 足首を回す、軽い足踏みなど、「動かすこと」で改善を図る 筋力アップは浮腫み予防にも重要

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