関節拘縮

■ 定義

関節拘縮(かんせつこうしゅく)とは、 関節が硬くなり、動かせる範囲(可動域)が狭くなってしまった状態のことをいいます。 筋肉、腱、靭帯、皮膚、関節包(関節を包んでいる袋のような組織)などが固まってしまい、 日常生活に支障をきたすことがあります。

■ どんな人に起こるの?

長時間同じ姿勢で過ごしている方(寝たきり、座りっぱなしなど) 骨折後の固定期間が長かった方 脳卒中(脳梗塞・脳出血)後の片麻痺のある方 リウマチや変形性関節症など、慢性の関節疾患のある方 これらの方は、関節をあまり使わなくなることで、徐々に関節まわりの組織が固まり、動かしにくくなっていきます。 ■ よく見られる部位 肩(服を着る動作が難しくなる) ひじ・手首(食事や洗顔などが困難に) 股関節・膝(歩行や立ち上がりが困難に) 足首(足がつけにくくなり、転倒リスクが増加)



■ 関節拘縮が進むと…

痛みや違和感が出る 介助量が増える(ご家族・介護者の負担も増える) 日常生活動作(ADL)が低下する 寝たきりや介護度の進行にもつながる ※そのため「予防」と「早期対応」がとても大切です。


■ 訪問鍼灸マッサージでできること マッサージで筋肉の緊張をゆるめる 関節可動域訓練(ROM訓練)で無理なく動かせる範囲を少しずつ広げる 鍼や灸で血行を改善し、痛みやこわばりをやわらげる 拘縮の進行を防ぎ、「今できる動作」を守る支援を行う

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