脊柱管狭窄症

■ 定義・概要

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、 背骨の中を通っている「脊柱管(せきちゅうかん)」という神経の通り道が、 加齢や変形などによって狭くなり、神経が圧迫される病気です。 脊柱管には、足の感覚や筋肉を動かすための神経が集まっているため、 この部分が狭くなることで、足腰に痛み・しびれ・力の入りづらさなどの症状が現れます。


■ 主な原因

加齢に伴う背骨の変形やすり減り(椎間板、靭帯、骨の変性) 長年の姿勢不良や重労働、運動習慣の影響 椎間板ヘルニアの慢性化 腰部の手術後などによる後遺症 ▶ 高齢者に多く、60代以降に発症しやすい病気です。


■ 主な症状

✅ 腰の痛み 立ち上がると痛む 長時間立っていられない、腰が抜けるような感覚がある

✅ 足のしびれ・だるさ・力が入りにくい 太ももやふくらはぎにしびれやピリピリ感が出る 階段や坂道がつらい

✅ 間欠性跛行(かんけつせいはこう) 少し歩くと足がしびれて休まなければならないが、休むとまた歩けるという特有の歩き方の症状です


■ 診断と治療

医療機関ではMRIやCT検査で診断 軽度ならリハビリ・薬物療法・コルセット使用など 重症化すれば手術(神経の圧迫を取り除く)になることも


■ 放っておくとどうなる?

歩行距離がどんどん短くなる 足に力が入らなくなり、転倒や介護が必要な生活に 重症化すると、排尿・排便障害などが起きることも

▶ だからこそ、早期の対応と日常的なケアが非常に重要です。


■ 訪問鍼灸マッサージでの支援

✅ 鍼や灸による痛み・しびれの緩和 腰や足のツボを使って、神経の興奮を抑え、痛みやしびれを和らげる

✅ マッサージによる筋肉の緊張緩和 神経周囲や足腰の筋肉の張りをほぐし、血流改善や動作のサポート

✅ 関節の可動域訓練・体幹調整 腰や下肢を無理のない範囲で動かし、筋力や柔軟性を維持 痛みで固まった姿勢をやわらげ、「歩ける体」を保つサポート

✅ 歩行や日常動作の相談・環境調整 ご家族やケアマネジャーと連携し、生活上の工夫やアドバイスも行います

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