臀部

■ 定義と位置

臀部(でんぶ)とは、 一般的にいう「おしり」の部分にあたる体の部位です。 医学的には、腰の下から太ももの上までの、骨盤の後ろ側にあたる部分を指します。 左右に1つずつあり、座ったときに体重がかかる場所です。


■ 主な構造と筋肉

臀部には、以下のような重要な筋肉があります:

筋肉名働き・特徴大殿筋(だいでんきん)おしりの表面にある大きな筋肉。立つ・歩く・階段を上がるときに重要。中殿筋(ちゅうでんきん)横にある筋肉。片足立ちや歩行時のバランスを保つ役割がある。小殿筋(しょうでんきん)より深い層にある筋肉。股関節の細かな動きを支える。 このように、臀部は「下半身を動かす」「姿勢を支える」「歩くときのバランスを取る」といった大切な働きを担っています。


■ よくある症状・トラブル

おしりの筋肉が硬くなると:

 → 腰痛・坐骨神経痛・足のしびれなどの原因になることがあります。

座りっぱなしによる血流悪化:

 → おしりが重だるい、冷える、むくむといった症状が出やすくなります。
筋力低下:

 → 立ち上がるのがつらい、歩行がふらつく、転倒しやすくなるなどの影響があります。


■ 訪問鍼灸マッサージでのアプローチ
大殿筋・中殿筋へのマッサージ:

 → 筋肉のこりをほぐして、血流と柔軟性を改善

鍼・灸の活用:

 → 坐骨神経痛の原因となる深部の筋緊張をやわらげる

可動域訓練・リハビリ:

 → 歩行や立ち座りが楽になるように臀部筋を動かす訓練

▶ 臀部のケアは、「歩く・立つ・転ばない」ための土台作りになります。

NEW