同意書

■ 同意書とは

訪問鍼灸マッサージを健康保険を使って受けるために必要な書類です。 正式には、医師が「鍼灸やマッサージの施術が必要」と認めたことを証明する文書で、保険請求の根拠になります。


■ なぜ同意書が必要なの?

鍼灸・マッサージは、医師の治療とは異なり「代替医療」として扱われます。 そのため、健康保険で施術を受けるには医師の判断(=同意書)が絶対条件となります。

▶ 同意書があることで、 ご利用者様は 自己負担を抑えて施術が受けられる 施術者は 保険での請求が可能になる


■ 同意書が必要な施術

施術区分内容例あん摩・マッサージ・指圧筋肉のこり、関節拘縮、麻痺などへの対処鍼(はり)施術神経痛、五十肩、リウマチ、腰痛症など灸(きゅう)施術冷え、胃腸虚弱、慢性疲労、自律神経失調などへの温熱刺激によるケア ※鍼灸とマッサージは別々の同意書が必要です。


■ 同意書の有効期間

原則:6か月間有効 ただし、発行日によって有効期間の終了月が異なります

同意日有効期限の目安月の1日〜15日同意月の5か月後の月末まで

月の16日〜月末同意月の6か月後の月末まで

例)5月10日が同意日 → 有効期限:10月31日まで

例)5月20日が同意日 → 有効期限:11月30日まで

※「変形徒手矯正術」のみ1か月ごとの再同意が必要です。


■ 同意書の取得手順(現場での流れ)

利用者様が訪問施術を希望する

施術者または相談員が、医師に提出する同意書用紙と依頼文を準備 医師(主治医・かかりつけ医)を受診して同意を依頼 医師が症状・必要性を確認し、記入・押印する

施術者が同意書を回収し、保険請求と施術を開始


■ 同意書が必要な症状(例)

脳梗塞後遺症による麻痺・筋力低下 関節拘縮・筋萎縮・浮腫みのある方

パーキンソン病、脊柱管狭窄症、糖尿病性神経障害など 長期臥床による可動域制限、痛み、しびれなど


■ 注意点 医師が「施術は不要」と判断した場合、同意書は出ません 医師の診察が必要なため、時間がかかることもある 有効期限が切れた場合、保険での継続施術は不可となるため、再同意が必要です 同意書は、原本を施術者(または事業所)が管理します


🌟まとめ

項目内容同意書とは医師が鍼灸・マッサージの必要性を認め、保険適用を可能にする正式な文書必要な理由健康保険で施術を受けるには、医師の「医学的同意」が必須有効期間原則6か月(発行日により5〜6か月後の月末まで)注意点施術前に取得必須。継続には再同意。鍼灸とマッサージは別々。医師が出すかどうかは診察判断による

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